ブログやウェブサイトを運営している人であれば検索順位を上げて検索からの流入を増やす必要が在ります。
SNSからの流入も大事と言われていますが、Googleの検索からの流入の方が購買欲が高く成果に繋がりやすいことは今でも変わりません。
大手サイトも複数ジャンルに渡りサイトを展開し始めています、今までは個人のサイトでも検索上位を狙う事は難しくありませんでした。
これからは個人のブログ、サイトでもSEO対策を講じていかないと検索順位を上げていくことは特に難しくなっていきます。
ブログを好きに書いていくことも出来ますが一定のルールを守ることで検索順位を上げることが出来ます。
ここでは個人で出来る内部のSEO対策を全て紹介していきます。
SEOとは
Search Engine Optimization
日本語では検索エンジンの最適化と言われています。
SEO対策は検索エンジンの最適化の対策です。
Yahoo、Bingなど検索エンジンは多数ありますが、一番検索に使われているのはご存知の通りGoolgeです。GoogleへのSEO対策を行っていきましょう。
Googleが検索順位を決める評価基準
Googleが発表している検索順位を決める基準があります。
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
具体的な基準は提示されていませんが、大枠を理解することは出来ます。Googleが求める基準は最終的なゴールであり目指すべき形です。
Expertise(専門性)とは
専門性とは、記事内にユーザーが求める情報が集約されているか、テーマが統一され価値のある高品質のコンテンツになっているかです。
専門性は記事だけでなくサイトのテーマとしても統一されている方が専門性が高まります。
ポイント
特に医療、お金、経済などに関する情報は高い専門性で扱われなければなりません。健康や安全に関わるサイトは特に専門性が重視されます。
Authoritativeness(権威性)とは
権威性は、第三者から評価され、価値の高いコンテンツ。
自分のサイトが紹介され破リンクが増える事で権威性は向上します。基本的に始めたばかり状態では権威性は0です。
Trustworthiness(信頼性)とは
信頼性は、誰かの模倣ではなく自分の個性があるコンテンツであり、サイトを運営する人間として認知され信頼性が高いこと。
サイト全体のSEO対策
サイト全体のSEO対策とは、全てのページに影響を及ぼすSEO対策です。
Google Search Console
Google Search Consoleはサイトを運営する中で欠かせないツールです。
Google Search Consoleは検索結果へ表示させるためには登録は必須ですが、インデックス以外にも有益な使い方多数用意されています。
- サイトの不具合、エラーの管理
- 検索クリエの情報
- 検索順位の可視化
- 他多数
Google Search ConsoleはSEO対策をするための現状把握をするために非常に有用です。
PageSpeed Insights
表示スピードはGoogleの評価にも影響しますが、ユーザーの離脱率を下げるためにも重要です。
ユーザーの約50%が2秒以内のページ表示を期待し、読み込み速度が3秒以上かかると40%のユーザが離脱すると統計が出ています。
Google公式表示スピード測定⇒PageSpeed Insights
PageSpeedInsightsは測定したページの現在の速度や改善点、改善方法などを示してくれるため現状を把握から改善するまでスムーズに進めることが出来ます。
Googleから表示速度の評価用のページも準備されています。画像の大きさや枚数などが表示速度に影響するためサイト毎ではなくページ毎で表示スピードは異なります。1ページだけ測定するのではなく、記事を公開したらスピードスピード測定をする必要があります。
パーマネントリンク
パーマネントリンク、パーマリンクと略されることもあり、記事のURLの事を指します。
https://blogre.jp/blog/for-seo/
赤い後半部分がパーマネントリンクです。
パーマネントリンクは記事の内容が伝わりやすい名前を付けましょう。何も設定をしなかった場合パーマネントリンクは下記のようになっている場合が多いです。
https://blogre.jp/2020/01/01/post-1000
記事を投稿した日付、IDが使われることが多くこれでは記事の内容を伝えることが出来ません。
日本語のパーマネントリンクはNGです。SNSなどにリンクを張った際に文字化けしてしまいます。
注意点
パーマネントリンクを途中で変更すると検索エンジンからの評価はリセットされてしまいます。他のサイトから破リンクを受けていた場合もURLが変わったことで404エラーになってしまいます。
Wordpresでリンクを切らさずパーマネントリンクを変更する方法
サイトマップ
サイトマップとはサイトの設計図、地図のようなものです。
サイトマップは、ユーザーや検索エンジンにサイト内容をわかりやすく伝える役割があり、サイトマップを用意しておくことで、ユーザーが目的のページを探しやすくなったり、検索エンジンがサイト内のページを知らせることが出来るようになります。
さらに詳しく
Https
HTTPSとは【Hypertext Text Transfer Protocol Secure】の略で、HTTP通信をより安全です。
Google ChromeでHttpsに対応したサイトの場合はURL欄に「保護された通信」と表示され、そうではないサイトには「保護されていない通信」と警告が表示されます。こうすることで、ユーザーは現在閲覧中のページが安全かどうかを測ることができるのです。
GoogleもHttpsのページはHttpのページに比べて評価が高くなると明言しています。
検索キーワード選定
キーワード選定がSEO対策で一番大事なポイントであり、ユーザーのニーズに合ったキーワードを選定する必要があります。
キーワードサジェストツールを使いキーワードの検索ボリュームを調べることも有効です。
ポイント
- 競合が強すぎるキーワードを避ける
- 最低でも月間100以上検索されているキーワードを選ぶ
自分が得意とするジャンルを選ぶことも大事ですが競合が強すぎてきては上位表示は難しく、仮に検索上位に表示されたとしても検索するユーザーが少なすぎれば効果はありません。
ユーザーが望むものを提供するためにはユーザーの需要に合った記事を書いていくことが一番重要になり、そのためのキーワード選びがもっとも大事なSEO対策です。
サジェストキーワード
サジェストキーワードとは
検索欄にキーワードを入れたときに表示される「キーワード候補」です。メインのキーワードに関連し、多く検索されているサブキーワードが自動で表示されます。
「SEO」と検索すると「SEO 対策」「SEO とは」などSEOに関連するキーワードが表示されます。[SEO」にキーワードを絞らず「SEO」+「○○」など複数のキーワードに絞り記事を書くことで複数の検索ワードから検索流入を獲得できるようになります。
競合が検索上位を占めているキーワードでも別のキーワードを付け加える事で検索上位を狙いやすくなります。
SEO対策には有用な無料サジェストキーワードツール⇒ラッコキーワード
検索キーワードの流入の期待値と限界値
検索ボリュームを知ることでキーワードをの期待値と限界値を把握することが出来ます。
キーワードの月間検索数は特に記事を書く上で重要な情報です。上記画像が検索ボリュームですが、「ブログアフィリエイト」のキーワードで検索1位を獲得できた場合、月間で最大約6600PVが期待でき、6600PV程度が限界値です。
検索ボリュームを知らず月間50回検索されているキーワードで検索1位を獲得しても月間約50PVしか獲得できません。
検索数が少ないキーワードは競合が少ない為狙いやすいキーワードでもあります、競合が少ないキーワードで複数の記事を書くことで多くのアクセスを集める事も有効な手法です。
さらに詳しく
内部SEO対策
記事の品質と量
Googleは専門性の高い記事を評価します。
ユーザーが求める内容を網羅した記事でなければなりません。
ポイント
- 文字数が1000文字以上
- キーワードが適度に使われている
- ユーザーが求める内容が簡潔に纏められている
- 体験談や個性のある内容
文字数が多ければSEO対策として強いわけではありませんが、文字数は最低でも1000文字を基準とする。文字数が少なすぎると高品質なコンテンツとしては評価され難くなる傾向にあります。
文字数が全てはありません、分厚い本だけがユーザーの興味を引くものではなく、ユーザーの求める内容が簡潔にまとめられているもの質の高いコンテンツと認識されます。
内容を深く掘り下げるためには1記事だけでなくブログ単位で行う事で更に専門性を高めることが出来ます。
個性的であり、自分にしか書けない内容が重要
知識だけの記事は無数に存在し、抜粋すれば同じような内容のものは多数存在します。競合と差別化するためには知識に対して自分の個性を出せる記事を作成するようにしましょう。
簡単に個性を出す方法
個性とは誰もが持っているものですが、個性的な記事と考えるだけ難しくなります。今の自分の立場を明かすことがそのまま個性になります。
- ジャニーズが大好きなOL
- 年収○○○万円のサラリーマン
- 双子が生まれたばかりの子育てママ
- 冴えない東京のサラリーマン
人間は自分の置かれている立場に近い人間には共感し、目指す存在や手の届かない存在には憧れを抱きます。自分の存在をアピールすることが個性に繋がります。
ニーズとターゲット
マーケティングでも使われる手法です。自分の記事を読むユーザーは「誰」なのかを突き詰める事で対象を明確にすることが出来ます。
さらに詳しく
タイトルの付け方
検索後まず目につくのはタイトルです。タイトルはSEO対策の中でも非常に重要な役割があり、タイトルを変更しただけで記事の順位が変動することもあります。
タイトルだけで記事を読むメリットがわかりやすく、キャッチーなタイトルを付けることで競合よりも目を引くことが出来ます。
ポイント
- タイトルには検索されたいキーワードを入れる
- ターゲットを明確にする
- 表示される文字数を理解する
タイトルには検索されたいキーワードをタイトルに必ず入れるようにしましょう。
年齢・性別など、どんなユーザーに記事を読んでもらいたいかを考えましょう。
例
- 30代サラリーマンがブログアフィリエイトで月5万円稼ぐ方法
- 3児のママが教える子育てで絶対に失敗しない5つのポイント
各デバイスで表示されるタイトルの文字数
- スマホ 43文字
- SNS 40文字
- パソコン 33文字
h2,h3タグの設置
h1タグはタイトルです、ページ内にh2,h3を設置することでGoogleに対し、ページ内容が伝わりやすくなり、各見出しごとに内容が纏まりユーザーの望む答えを見つけやすくなります。
破リンク、外部リンク
破リンク、外部リンクとは「他のサイトからのリンク」です。
破リンクはSEO対策の中で一番重要と言っても過言ではありません。他のサイトからリンクを集める事は信頼性を高め、お墨付きをもらう事になります。
注意
・自然な破リンク
破リンクは自然にリンクでなければ逆効果になってしまいます、自作自演での破リンクを貼るのはペナルティを受ける可能性もあります。
・スパムサイトからの破リンク
スパムサイトから破リンクに注意、スパムサイトからの破リンクはサイトの評価を下げる傾向にあります。定期的に自身のサイトへの破リンクを確認して怪しいサイトはブロックするようにしましょう。
内部リンク
内部リンクは、「サイト内部でのリンク」、 SEO対策では「リンク」はランキングシグナルの一つで重要視されています。
検索エンジンがサイトの情報を収集する際に、内部リンクを辿ってサイト内を循環します。内部リンクが貼られていないとクローラーが到達できず、ページの情報が収集され難くなり、評価へも影響します。
直帰率を下げる
内部リンクは直帰率を下げるために有効です。
直帰率とは、サイトを訪れ、直帰したセッションの割合を表わします。 直帰とは、サイト内で1ページしか見ずにそのままサイトから出る(戻る)ことです。直帰率とは、全体のセッションのうち何%が1ページだけ見てサイトを出たかを表わしています。
サイト内の回遊率を上げためにページに関連する内部リンクを貼り直帰率を下げる事が必要です。ページから離れるとうことは、目的を達成できた、又は目的を達成できなかった、のどちらかです。
目的を達成できた場合、次にユーザーが興味を示すような内容へと誘導することで直帰率を下げサイト内を回遊させることが出来ます。
さらに詳しく
ブログ内カテゴリー
カテゴリーは、その下に入っている関連するコンテンツの集合体になり、カテゴリー内の記事同士を内部リンクで繋ぐことでサイト内の専門性を高めることが出来ます。
専門性はGoogleからの評価も直結します、記事を書く際にカテゴリーないの設計も考えて高い専門性を保ちましょう。
Altタグ
Altタグとは、サイト内の画像への説明分です。
現状のアルゴリズムでは画像が何を示しているのかは認識されません、Altタグを設定していないとその画像が何を示しているのかGoogleには伝わりません。
サイト内の画像には全てAltタグを設定する必要があります。
記事の見直し【リライト】
記事は公開して終わりではありません、望む結果を伴わなければリライトする必要が在ります。
リライトは記事を公開後2-3ヵ月経過が目安となります、記事を公開直後は検索順位は安定せず上下を続け2-3ヵ月で順位は安定します。
リライトをするために必要になるのが現状把握です。
把握すべき情報
- 狙ったキーワードでの順位
- 現状のアクセス数
- どのキーワードで表示されているのか
狙ったキーワードで何位に表示されているかで対策が異なります。
1ページ目に表示されている場合
リライトは必要ありません、間違ったリライトをすれば検索順位を下げてしまう可能性もあります。他のSEO対策を行いましょう。
2ページ目~5ページ目に表示されている場合
検索上位に表示されている記事と比べて自分の記事には何が足りないのかを確認し、再度記事を見直す。
6ページ以下の場合
リライトを行うよりも新しく記事を書き直した方が検索上位を取りやすい可能性があります。新しく記事を書き直した上で303リダイレクトを行う事で記事の評価も引きつくことが出来ます。
別のキーワードを狙う
記事を書いた時に狙っていたキーワードでは検索上位に表示されなかったが他のキーワードでは上位表示されている場合もあります。アクセスが一定数あるのであれば、再度キーワード自体を見直して記事をリライトすることでアクセス数を増やすことが出来ます。
低品質な記事の選定
アクセスが全くない、検索順位も常に圏外の記事は削除を検討しましょう。
サイトの評価は記事の評価の集合体でもあります、高品質な記事はサイトの評価を高めますが低品質な記事はサイトの評価を下げる可能性もあります。
さらに詳しく
SEO対策で最重要注意点【ペナルティ】
ペナルティは解除するまでにかなり手間が掛かり、ペナルティを解除したとしてもサイト全体の評価は低下します。再浮上するためには一定に期間が必要になってしまいます。
手動ペナルティ
Googleは「ウェブマスター向けガイドライン」を違反したサイトに対してペナルティを発動します。ペナルティを受けるとサイトの評価が著しく下がり検索順位が大きく下落します。
Googleスタッフが直接確認を行い与えるペナルティは手動ペナルティと言います。
手動ペナルティを受けた場合は問題を解消しGoogleの再審査を受ける必要があり、その審査に合格しない限りペナルティは解除することは出来ません。
絶対にやってはダメなブラックSEO
- クローキング【検索エンジンとユーザーで異なるページ表示させること】
- 隠しテキスト【CSS、HTMLを使って人に見えないテキストを表示すること】
- 誘導ページ【通称サテライトサイト、破リンクを与えるためだけのページ】
不正を行った覚えもなく、ガイドライン違反していなくてもペナルティを受ける可能性もあります。コンテンツの質が低い、価値がないと判断された場合やスパムサイトから大量の破リンクが貼られていた場合などペナルティの対象になり得ます。
手動ペナルティの確認方法
手動ペナルティを受けているかはGoogleサーチコンソールから確認することが出来ます。突然アクセス数が激減した、検索圏外に飛ばされたりした時はまずペナルティを受けていないから確認が必要です。
自動ペナルティ
本当に怖いのは手動ペナルティではなく自動ペナルティです。手動ペナルティと違いペナルティを受けているか確認が出来ません。
自動ペナルティは人力ではなくアルゴリズムを管理しているAIが判断します。何が原因でペナルティを受けたのかも知ることが出来ません。
ペナルティが解除されたかの判断も検索順位などの変動など自分で判断する以外方法はありません。
私も以前ペナルティを受けた経験がありますが、SNSからの流入のみになり1日1000PVが20PV前後まで下がりました。その後も数か月格闘しましたがペナルティを解除することは出来ず別のサイトを立ち上げ直す結果になりました。
ペナルティは解除することも出来ますが、ペナルティを受けない為に低品質な記事の管理や破リンクの管理には常に気を付ける必要があります。
さらに詳しく
SEO対策まとめ
Googleのアルゴリズムは、200以上の指標でページを評価し順位を決定しています、SEO対策を1つ実行すれば順位が上がるというものではありません。
品質の高いコンテンツを作り続ける事が望む結果にたどり着く一番の近道です。高い品質を求め続ければ自然と破リンクが付き、Googleにも評価されます。
SEO対策で上手く行かない時は自分に問題があると常に思い改善に努めましょう。品質の高い記事を作ると同時に、品質の低い記事をリライトしサイト全体の品質向上を常に行う事が大切です。